CHAPTER 01
創業の精神
私は二十代を自由気ままに過ごし、二十六歳で初めて正社員として会社に勤めました。
当時は社会経験も浅く、多くの仕事に対して「なぜこの仕事をする必要があるのか」と疑問を抱き、自分の働きと報酬が見合っていないと不満を感じることも少なくありませんでした。今振り返れば、その多くは経験不足からくる未熟さであり、自分本位な考え方だったと思います。
その後、さまざまな仕事を経験する中で、仕事の楽しさや、誰かの役に立つ喜び、仲間と目標を達成する充実感を知りました。そして、「もし自分が会社を経営するなら、社員が働きたいと思える会社をつくりたい」という想いから起業しました。
しかし、会社を経営する立場になると、現実には売上や利益を追う毎日となり、いつしか「会社を良くすること」よりも「会社を維持すること」が目的になりかけていました。
そこで私は改めて、自分は何のために会社を創ったのかを見つめ直しました。
たどり着いた答えが、私の創業の精神です。
「人々が企業活動や時間に縛られることなく、人が人として自由に生きられる社会を創る。」
世の中には、自分に合わない仕事を続けている人、生活のためだけに働いている人、本当は挑戦したいことがあっても踏み出せない人が数多くいます。私は、それを「もったいない」と感じています。
私たちが目指すのは、AIやシステムを活用することで、人々を単純作業やライスワークから少しずつ解放し、一人ひとりが本当に価値を発揮できる仕事や人生に時間を使える社会です。
究極の目標は、「人類をライスワークから解放すること」です。
もちろん、資源や現実には限界があります。しかし、理想を掲げ、そこへ近づく努力を続けることは誰にでもできます。
責任と覚悟を持ちながらも、その一歩を踏み出すためのハードルを可能な限り低くする。
挑戦したい人が挑戦できる環境と仕組みをつくる。
それが、aOursの創業の精神です。
CHAPTER 02
企業経営理念
Quaestio : Via ad Ideam : Utilitas ad Via
Quaestio(問い)
常に問い続ける。
現状を疑い、本質を探究することから、すべては始まる。
↓
Via ad Ideam(理想への道)
理想は語るものではなく、歩むものである。
現実を見据え、一歩ずつ理想へ近づく道を創る。
↓
Utilitas ad Via(道を実用で支える)
理想だけでは社会は変わらない。
実用性を積み重ねることで、人・企業・社会の未来を支える。
CHAPTER 03
使命
やりがいの見える化
私たちは、人々のやりがいを明確にし、一人ひとりを尊重し、互いに支え合える社会を創ります。
そのために、物事に存在するコストやルール、法則を可能な限り正しく理解し、その理解をサービスへと変換することで、人々に喜びと価値を提供します。
私たちは、単に便利な仕組みを提供するのではありません。
「なぜそうなるのか」を理解し、その知識を社会へ還元することで、人と組織が成長し、やりがいを実感できる環境づくりに貢献します。
CHAPTER 04
経営ビジョン
Afforsive Data を社会の当たり前へ
私たちは、Afforsive Data を社会に普及させ、人々の生活や企業活動において自然に活用される情報基盤を構築します。
人は日々の生活や仕事の中で、多くの情報を生み出しています。しかし、その多くは整理されないまま蓄積され、本当に価値のある情報は埋もれてしまいます。
私たちは、入力を必要としない技術によって、人々の行動から自然に生まれるデータを収集し、バックヤードで情報を解析・整理します。
その中心となる考え方が、「情報の三分類」です。
- コア(Core)
目的に直接関係する本質的な情報
- コンテキスト(Context)
コアを正しく理解するために必要な背景・前提・共通知識
- ノイズ(Noise)
目的の達成を妨げたり、判断を鈍らせたりする不要な情報
さらに、私たちはノイズを次の五つに分類し、情報の精度を高めます。
- 常識的排除要素(Trivial Noise)
- 意味不定形未然要素(Unstructured / Ambiguous Noise)
- 感情的排他要素(Subjective / Emotional Bias)
- 同義反復重複要素(Redundant Noise)
- 時間的風化要素(Obsolete Noise)
私たちは、大量の情報からノイズを取り除き、コアとコンテキストを抽出することで、人や組織にとって本当に価値のある情報だけを届けます。
Afforsive Data の目的は、情報を増やすことではありません。
情報を理解へ、理解を行動へ、行動をやりがいへ。
人々が自らを正しく理解し、より自覚的な人生を歩める社会を実現すること。それが私たちの目指す未来です。
CHAPTER 05
私たちの安全宣言
私たちは、コンピューティングに関する知識と理解を土台とし、「説明できること」を最上位命題として事業活動を行います。
技術は、理解されて初めて価値を持つものです。
私たちは、仕組みや判断根拠を可能な限り説明し、お客様が安心して利用できるサービスを提供します。
一方で、現在のAI技術には、開発者であっても完全には説明できない領域が存在します。
私たちは、その事実を隠すことなくお伝えします。
分からないことは、分からないと認めた上で、お客様とともに最良の方法を考え、最適な解決策を探し続けます。
説明する努力を惜しみません。
私たちは、コンピューティング技術やAI技術を、人の代わりにするためではなく、人がより人らしく考え、判断し、創造するための技術として活用します。
個人情報・セキュリティ・倫理を尊重し、安全性と信頼性を最優先としたシステムを提供します。
そして、可能な限り情報を共有し、お客様とともに理解を深めながら、信頼される企業であり続けるよう努力を続けます。
CHAPTER 06
社是
同じ働くなら、楽しく。
面倒くさいをなくす。
良いムリ・ムダ・ムラを追求する。
私たちは、働くことそのものを楽しめる環境づくりを目指します。
ここでいう「楽しい」とは、楽をすることではありません。
挑戦し、成長し、自分の価値を発揮できる環境の中で、仕事にやりがいを感じられることです。
そのために、ゲーミフィケーションや自動化、そして一人ひとりの得意分野を明確にすることで、人が本来集中すべき仕事に時間を使える環境を構築します。
私たちは、現代社会における最大の課題の一つは「面倒くさい」であると考えています。
面倒な作業は、人の挑戦意欲を奪い、創造性を失わせます。
だからこそ、面倒をなくす努力と、それを実現するための改善を続けます。
また、私たちは「ムリ・ムダ・ムラ」は、すべて悪いものではないと考えています。
悪いムリは身体を壊します。
悪いムダは利益を失います。
悪いムラは信頼を失います。
しかし、
良いムリは人を成長させ、
良いムダは安全や品質を守り、
良いムラは個性や豊かな人格を育てます。
私たちは、その違いを正しく見極めながら、働き方・サービス・接客を構築し、お客様とともに成長し続ける企業を目指します。
CHAPTER 07
社訓
法令遵守・利益確保
企業活動は、社会からの信頼の上に成り立っています。
法令を守ることは企業としての最低条件であり、利益を確保することは、お客様への価値提供を継続し、社員とその家族を守り、未来への挑戦を続けるための責任です。
私たちは、法令を遵守し、健全な利益を確保することで、持続可能な企業経営を目指します。
行動実践・深慮熟考
考えるだけでは価値は生まれません。
行動だけでは失敗を繰り返します。
私たちは、深く考え、勇気を持って行動し、その結果を振り返り、さらに考え続ける企業でありたいと考えています。
知識と経験を積み重ね、思考と実践を繰り返すことで、より良い価値を創造します。
合理省略・有情童心
私たちは、本質を見極め、不要な作業や重複した工程を省き、本当に価値のあることへ時間と資源を集中します。
省略とは、手を抜くことではありません。
工夫し、改善し、人が本来行うべき仕事へ力を注ぐための知恵です。
一方で、合理性だけでは新しい価値は生まれません。
人を思いやる心を持ち、子どものような純粋な好奇心や探究心を忘れず、固定観念にとらわれることなく挑戦し続けます。
私たちは、合理性と人間らしさ、その両方を大切にする企業であり続けます。
CHAPTER 08
教育理念
私たちは、教えてもらうことよりも、自ら学ぶことを尊びます。
物事には必ず理由があります。
その理由を知りたいと思う心こそが、人を成長させます。
理由を知り、理解し、自ら考え、行動することで、人は人生をより豊かにできると私たちは信じています。
一方で、
人生に意味はありません。
意味を創るのは、自分自身です。
自らの意思で学び、自らの意思で挑戦し、自らの人生に意味を与える。
その覚悟を持つことが、人として成長する第一歩であると考えます。
また、人は苦境に立たされたときこそ、本質を学ぶ機会を得ます。
苦境を知らずに歩めることは幸せです。
苦境を乗り越えられたなら、さらに幸せです。
その経験は、人を強くし、人への思いやりを育み、人生の糧となります。
私たちは、このことを決して忘れません。
そして、「好きこそものの上手なれ」という考えを大切にします。
一人ひとりには、それぞれ得意なことがあります。
得意なことを伸ばすことが、その人らしい価値を育てます。
その一方で、社会で生きるために必要な知識を身につけ、新しい世界にも挑戦し続ける姿勢を忘れてはなりません。
私たちは、次の学びの姿勢を大切にします。
七割は得意分野を学ぶ。
二割は必要な知識を学ぶ。
一割は未知の世界へ挑戦する。
学びとは、知識を増やすことではありません。
自分自身の可能性を広げ、人として成長し続けることです。
CHAPTER 09
人事理念
会社とは、社会へ価値を提供し、その対価として利益を得る機能集団です。
人事評価とは、人を優劣で判断するものではなく、企業という組織が最も力を発揮できるよう、それぞれの役割や責任を最適に配置・再分配するための基準であると考えています。
そうした考えのもと、私たちは、公平で納得感のある人事評価の実現を目指します。
可能な限り属人的な要素を減らし、人の印象や経験だけに頼るのではなく、日々の行動や成果を継続的に記録・見える化し、蓄積された事実に基づいて、誰もが納得感を持てる評価を実現する仕組みを構築します。
私たちは、評価を目的とは考えていません。
評価とは、人の価値を決めるものではなく、一人ひとりの能力や適性を正しく理解し、組織全体が最大の力を発揮できるよう、人と役割を最適化するための手段です。
Afforsive Data を活用し、日々の行動や成果、挑戦や改善の積み重ねを自然に蓄積・分析することで、人を評価する組織ではなく、事実が組織の最適化を支える会社を目指します。
私たちは、人を管理するのではなく、人の可能性を最大限に引き出す人事制度を追求し続けます。
CHAPTER 10
社員規範
知ることは挑戦である。
挑戦とは、勇気である。
策なき勇は無謀である。
行動なき策は無為である。
すべての行動は、「知ること」から始まる。
六つの「知る」
現場を知る。
現物を知る。
現実を知る。
理想を知る。
最良を知る。
分を知る。
そして、謙虚に。
足るを知る。
知るを足らず。
私たちは、知ることを恐れません。
知らないことを恥じません。
知ろうとしないことを恐れます。
問い続け、学び続け、挑戦し続ける。
その積み重ねが、人を成長させ、組織を成長させ、社会を豊かにすると信じています。
敵は人ではありません。
敵は時間です。
時間は、人を育てる最大の味方であり、
同時に、
取り戻すことのできない最大の敵でもあります。
だからこそ、
私たちは、人の時間を大切にします。
面倒をなくし、
本質を見極め、
人が人らしく生きる時間を取り戻します。
このことを、ゆめゆめ忘れることなかれ。
CHAPTER 11
社長のミッション・ステートメント(使命宣言)
私は、お客様にとって最大のサポーターであり、社員にとって最も身近な支援者でありたいと考えています。
同時に、会社の進むべき方向を示し、最終的な意思決定を行う責任者として、その責任から決して逃げません。
会社で起こるすべての結果は、最終的には社長である私の責任です。
その覚悟を持ち、日々の経営に取り組みます。
私は、お客様一人ひとりと真摯に向き合い、誠実なサービスを提供することを約束します。
できないことを、できるとは言いません。
分からないことを、分かったふりはしません。
情報には必ず偏りがあり、限界があることを認めます。
その上で、私が理解していること、判断したことは、可能な限り正確に、そして分かりやすくお伝えする努力を惜しみません。
また、情報をそのまま伝えるだけでは価値は生まれません。
必要な情報は省略せず、一方で整理されていない情報をそのまま押し付けることもせず、本質を理解しやすい形へ整理してお届けします。
私は、常に学び続けます。
驕らず。
弛まず。
昨日より今日、今日より明日。
より良い判断ができる経営者となるために、生涯を通じて精進し続けます。
CHAPTER 12
行動基準
私たちは、理念を掲げるだけではなく、日々の行動へ落とし込むことを大切にします。
小さな行動の積み重ねが、人を成長させ、組織を成長させ、社会への価値につながると信じています。
行動心理学に基づく改善文化
私たちは、人の行動には必ず理由があると考えます。
忘れるのにも理由があります。
無くすのにも理由があります。
間違えるのにも理由があります。
だから、人を責めるのではなく、その理由を探し、仕組みを改善します。
その繰り返しが、人を成長させ、会社を成長させると信じています。
整理整頓は利益の源泉
整理整頓は、単なる美化活動ではありません。
探す時間を減らし、事故を防ぎ、品質を高め、人の時間を創り出します。
私たちは、整理整頓を利益を生み出す経営活動の一つとして位置付けます。
ビジネスの指針 ACPDサイクル
私たちは、改善を継続するためにACPDサイクルを実践します。
- Action(行動)
- Check(確認)
- Plan(改善)
- Do(実践)
改善は一度で終わるものではありません。
小さな改善を積み重ねることが、大きな成長につながると考えます。
態度の指針 GSPA
- Greeting(挨拶)
挨拶にスランプなし。
- Smiling(笑顔)
笑顔はすべてを解決する。
- Practice(実践)
実践なくして結果なし。
- Action(行動)
口で動くものは少ない。やった方が早い。
私たちは、これらを日々積み重ねることで、aOursの文化を育みます。
理念を行動へ。
行動を習慣へ。
習慣を文化へ。
文化を未来へ。
これが、私たちaOursの行動基準です。
実践行動コミットメント
できない日があっても良い。
だけど、忘れてはいけない。
大きな成長は、小さな行動の積み重ねから生まれます。
一日10分。
10日で100分。
100日で1000分。
一年では約3,650分(約60時間)。
毎日の小さな積み重ねが、やがて人生を変え、会社を変えます。
私たちは、次の実践を日々積み重ねます。
- 一日10分の掃除
- 毎朝10分の情報集約
- 一日一つの改善提案
- 一日一つ、分からない業務を質問する
- 一日一つ、学んだことを記録する
- 一日一つ、誰かを褒める
- 一週間に一つ、業務の見えない課題を探す
- 帰る10分前に机を整理して退社する
- 新しく作ったものは、一度AIに相談してみる
今日の一歩は、小さいかもしれません。
しかし、その一歩は未来の大きな変化につながります。
私たちは、毎日を少しずつ改善し続けます。
繰り返しの中に、未来を見つける。
同じ作業を繰り返していたら、
「あれ、同じことばかりしているな」
と気づきましょう。
次に、その作業は本当に必要なのかを考えましょう。
仕組み化できないか。
省略できないか。
自動化できないか。
そして、その作業に一年間でどれだけの時間とコストを使っているのかを計算してみましょう。
その数字の中には、会社を成長させるヒントがあります。
その時間の中には、人へ返すことのできる時間があります。
CHAPTER 13
行動実践
行事・制度・習慣(ならわし・しきたり)
朝の振り返り
進捗報告
改善提案
業務の見える化
AIとの共創
学びの共有
挑戦を称える文化
継続的な改善
「人は人に時間を使うべきである」を体現する行動
(当社の行動は行動心理学に基づいた行動を意識づける → 忘れるのは理由がある。無くすのは理由がある。間違えるのは理由がある。 行動の欠点に気づいたら、理由を見つけて改善方法を探す。この繰り返しこそが人生を豊かにし、会社を成長させる)
(整理整頓は利益の源泉)
(ACPDサイクル)
( 挨拶 G 笑顔 S 実践 D 行動 A)
行動実践一覧
- 朝の振り返り
- 進捗報告
- 改善提案
- 業務の見える化
- AIとの共創
- 学びの共有
- 挑戦を称える文化
- 継続的な改善
- 「人は人に時間を使うべきである」を体現する行動
